「Gnutella」は実際のところ GNU ソフトウェア ではなく、 それが本当に フリーソフトウェアなのかすらもはっきりしません。 そもそも、このプログラムに関する情報を見つけること自体が非常に難しいのです。 おそらく Gnutella の原開発者たちは、いつの日かこれを GNU ソフトウェアにしたいと思ってこの 名前を選んだのでしょうが、彼らの雇用主がプロジェクトを押さえ込んでしまったのか、 現時点ではフリーソフトウェアとして発表されたようには見えません。
Gnutella と同じプロトコルを扱えるよう設計されたフリーソフトウェアプログラムが数多く 開発中です。gtk-gnutella がその一つで、GNUTというのもあります。 これらのプログラムのどちらも公式には GNU ソフトウェア ではありません。
フリーソフトウェア財団が関心を持っているのはソフトウェアの複製と変更であり、 音楽は私たちの守備範囲外です。しかしソフトウェアをコピーすることに関する 倫理的問題と、録音された音楽の複製に関するそれには部分的には共通性が あります。GNU の思想 セクションにあるいくつかの論説はソフトウェア以外のものをコピーすることに 関する問題を扱っています。私たちがリンクしている 他の人々が書いた 論説のいくつかもまたこの問題を扱っています。
どういった種類の出版された情報が共有されているかには関係なく、 ある個人や企業が共有を禁止したり、公衆がそれをどう使えるかを厳密に支配できる 自然権を持っているという憶説自体を退けることを私たちは皆さんに おすすめします。 アメリカ合衆国の法制度ですら、通常はこの反社会的な考え方を退けているのです。
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翻訳は 八田真行 <mhatta@gnu.org> が行いました。
Updated: 3 Jan 2001 mhatta