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GNU 一般公衆利用許諾契約書はしばしば短くGNU GPLと呼ばれています。GNU GPLはほとんどのGNUプログラムに適用されており、半数以上のフリーソフトウェ アパッケージにも適用されています。
GNU 劣等一般公衆利用許諾契約書はいくつかの(すべてではありません)GNUラ イブラリに適用されています。このライセンスはかつて「ライブラリGPL」と 呼ばれていましたが、この名称のために人々が本当にそうすべき場合以外にも このライセンスを頻繁に適用してしまうようになったので、名前を変更しまし た。
GNU フリー文書利用許諾契約書は、マニュアルや教科書、その他の文書に関して改変 の有無、営利非営利を問わず複製または再頒布する自由を効果的に保証するこ とを目的としたコピーレフトの一形態です。
法的に言えば、GNUプログラムの実際の頒布条件を指定するのはオリジナル(英 語)バージョンのGPLです。しかし、人々がライセンスをよりよく理解する一助として、 私たちは非公式な各国語訳に関する私たちの規則に従うことを 条件として他の言語への翻訳を公表することを許可しています。
標準的なGNUウェブページの著作権表示は次のようなものです: 本文に 一切改変を加えず、この著作権表示を残す限り、この文章全体のいかなる媒体 における複製および頒布も許可する。 以下のEben Moglenによる解説に 留意して下さい:
「『本文に一切の変更を加えない、いかなる媒体における複製』というフレーズの意図 は、ページの扱いやフッタその他の文書整形に関する状態は保持しなくても構わないと いうことです。ただし、ハイパーリンクの使えるメディアもそうでないメディアでも、 ウェブリンクの(脚注や、非HTMLのメディアではその他の形式のURL表示による)保持は 要求されます」
コピーレフト(copyleft)はあるプログラムをフリーソフトウェアに するための一般的な手法であり、そのプログラムの改変・拡張されたバージョ ンのすべてが同様にフリーソフトウェアであることを要求します。
あるプログラムをフリーにする一番簡単な方法は、 パブリッ クドメイン(18k キャラクタ)、すなわち著作権が放棄された状態に置くこ とです。これにより人びとは、その気さえあればプログラム自身と彼らがそれ に加えた改良を共有することができます。しかし、パブリックドメインに置く ということは、非協力的な人びとがそのプログラムを独占的ソフト ウェア(18k キャラクタ)にしてしまうことをも認めるということなのです。 彼らはプログラムに、量の多少を問わず、なんらかの変更を加えてその結果を 独占的な製品として配布することができます。そのように変更された形でプロ グラムを手に入れた人びとには、元の作者が人びとに与えた自由がありません。 作者とユーザの中に割り込んだ連中がその自由を奪い去ったのです。
GNU プロジェクトにおける私た ちの目標は、すべてのユーザに対してGNU ソフトウェアを再配布し 変更する自由を与えることです。もし中に割り込んだ人間がそういった自由を 奪うことができるなら、たとえ多くのユーザを得ることができたとしても、そ れらのユーザに自由が行き渡ることはないでしょう。そこで、GNU ソフトウェ アをパブリックドメインに置く代わりに、私たちはそれに著作権(コピーライ ト)ならぬ「コピーレフト(copyleft)」を主張することにしました。コピーレ フトでは、そのソフトウェアを再配布する人は変更の有無を問わず、配布され る人にもそれをコピーし変更を加える自由を与えなければならないということ を主張します。コピーレフトによって、すべてのユーザが自由を持つことが保 証されるのです。
また、コピーレフトは他のプログラマたちに、フリーソフトウェアになにか追 加しようというインセンティヴ を与えます。GNU C++コンパイラのような重要なフリーのプログラムが存 在し得るのは、ひとえにこのためです。
コピーレフトは、フリーソフトウェ アに改良を 加えたいと思っているプログラマたちがそうする許可を得る助けにもなります。 こういったプログラマたちは、金もうけには手段を選ばない企業や大学で働い ていることが多いのです。プログラマは自分の変更点をコミュニティに提供し たいのに、その人の雇い主は変更点を独占的なソフトウェア製品にしてしまお うと考えるかもしれません。
私たちがそういった雇い主に、改良されたバージョンをフリーソフトウェアと して以外に配布することは違法であると説明すると、たいてい彼らは、むざむ ざ成果を捨ててしまうよりはそれをフリーソフトウェアとしてリリースする方 を選びます。
プログラムにコピーレフトを適用するため、私たちはまずそれに著作権を主張 し、その上でユーザの権利を保障する法的手段として頒布条件を指定します。 当該プログラムのコードおよびそれから派生したいかなるプログラムに対 しても、使用、変更、そして再配布の権利を与える、ただしこの配布条 件を変更しない限り、というのが頒布条件の内容です。これによって、コード と自由は法的に分かち難いものになります。
独占的なソフトウェア開発者たちは、ユーザの自由を奪うために著作権を使い ます。私たちは、ユーザの自由を保障するために著作権を使います。これが、 私たちが自分たちの主張を著作権、すなわち「コピーライト」をもじって「コ ピーレフト」と名付けた理由です。
コピーレフトは普遍的な概念であり、コピーレフトを実際に達成するための手 段は場合に応じて数多くあります。私たちが特にGNU プロジェクトで使ってい る頒布条件は、GNU 一般公衆利用許諾契約書、GNU劣等一般公衆利用許諾契約 書、GNUフリー文書利用許諾契約書に記載されています。
適切なライセンスは、多くのマニュアルや、GNUのソースコード配布物にそれ ぞれ含まれています。
GNU GPLは、あなたが著作権者であれば、ご自分のプログラムに簡単に適用で きるようデザインされています。適用にあたってGNU GPLを書き換える必要は なく、ただあなたのプログラムにGNU GPLを適切に参照する著作権表示を書き 加えるだけでよいのです。適用にあたっては、GPLのテキスト全体を適用しな ければならないことに注意して下さい。GPLは全体として一つであり、部分的 な複製は許可されていません(LGPLやFDLでも同様です)
数多くの異なるプログラムで同じ頒布条件を適用すると、コードを様々な異な るプログラム間でコピーすることが容易になります。それらにはすべて同じ配 布条件が与えられていますから、頒布条件が互いに矛盾するかしないかいちい ち思い悩む必要はありません。劣等 GPLには頒布条件を普通のGPLに変更して もよいという規定がありますので、あなたはLGPLが適用されたコードをGPLで 保護された他のプログラムで使うことができます。
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本文に一切改変を加えず、この著作権表示を残す限り、この文章全体のいかなる媒体に おける複製および頒布も許可する。
翻訳は 八田真行 <mhatta@gnu.org>が行いました。
Based on: 1.11
Updated: $Date: 2005/05/05 19:37:12 $ $Author: novalis $