[ English | French | Japanese | Korean ]
問題の詳細については下を見てください。
Nat FriedmanがAmazon Boycott success storyを書いてくれました。
Amazonはべつの法廷でもこっそりと、 他の不快 なことを進めています。
http://lpf.ai.mit.edu/には ソフトウェア特許にまつわる広範な問題に関してもっと多くの情報があるので、そちらを見てください。
AmazonはE-commerceの誰にも明らかで重要なアイデアについて 米国特許(US pat. 5,960,411) を取得しました。このアイデアは一般に1-クリック購入と言われるもので、 ある商品を購入するという指示とともに、ユーザを特定する情報を一緒にウェブブラウザが渡せるようにしたものです。 (これはサーバに"cookie"--同じサーバから以前に受信した一種のID番号--を送信する方法を利用します。)
Amazonは、アイデアを本気で独占しようとして、この単純なアイデアの使用を差し止める訴訟を起こしました。 これはWorld Wide WebやE-commerce全体への攻撃です。
特許の取られたアイデアは、ただ企業がユーザに後で自分を特定し、証明できるものを与えるというだけです。 これは少しも新しいものではありません、結局、クレジットカードは同じ働きをします。しかし米国特許庁は 毎日、誰にでも明らかで良く知られたアイデアに特許を与えています。その結果、まれに大惨事が起こります。
現在、Amazonは一社の大企業を訴えています。もしこれが二企業間の争いにすぎなければ、公的に重要な問題とは 言えないでしょう。しかし特許はAmazonに米国(や同じような特許を許可する全ての国)で、ウェブサイトを 運用する誰もを支配する力--この手法のいかなる使用をもコントロールする力--を与えました。 今日は一つの企業が訴えられただけですが、この問題はインターネット全体に影響を及ぼすでしょう。
責任を負うのはAmazonだけではありません。米国特許庁は非常に低い基準をもうけたことに 責任があり、米国の法廷はそれを是認したことに責任があります。そして米国特許法は情報操作の 技術や通信の方法についての特許を承認している--これは一般的に有害な方針です--ことに責任があります。 (ソフトウェアの特許に関するより詳しい情報はhttp://lpf.ai.mit.edu/ を参照してください。)
愚かしい政府の方針がAmazonに好機を与えました--しかしそれは言い訳にはなりません。 Amazonは特許を取得するという選択をしました、そして、それを法廷での攻撃に利用しました。 Amazonの行為の倫理的責任は、最終的にはAmazonの重役達が負うものです。
我々は、法廷がこの特許を法的に無効だと認めることを期待することもできます。法廷がそう認めるか どうかは、細かな事実と、解しがたい法廷技術によるでしょう。この特許では、関連がないでもない 微細な事柄を山ほど用いて、この"発明"を何か巧妙な物のように仕立てあげているでしょう。
けれど法廷がE-commerceの自由を守る判決を下すのを、我々がただ待っている必要はありません。 いますぐ我々に出来ることがあります、Amazonと取引するのを拒否することです。 Amazonから何も買わないでください。 この特許を使って、他のサイトを脅したり束縛したりするのを止めると約束するまでは。
もしあなたがAmazonで売られている本の著者ならば、貴著のAmazonサイトでの"著者コメント" にこの文章を書くことで、このキャンペーンを大きく助けることができるでしょう。 (悲しいかな、どうも彼らはこうしたコメントの投稿を拒否しているようです。)
あなたにご意見があったり、ボイコットを支持してくれるならば、ぜひ<amazon@gnu.org> までメールを送って我々に教えてください。
特許に関してAmazonに意見を送った人への、彼らの以下の返答は、巧妙に人を誤解させる内容を含んでおり、検討してみる価値があります。
特許の仕組みは発明を奨励するもので、我々は数千時間を1-ClickRショッピング機能の開発に費やしました。
もし彼らが本当に数千時間を費やしたとしても、決してこの技術自体を考えるのに費やしたわけではないでしょう。 では彼らの言うことが本当なら、彼らはいったい、なにに時間を費やしたのでしょう?
もしかしたら、彼らは特許申請書を書くのに幾らかの時間をかけたかもしれません。 その作業は確実に、この技術を考えつくよりも時間が掛かるでしょう。 さもなければ、1-クリックショッピングを扱えるようにウェブサイトやスクリプトを設計し、記述し、 テストし、確実に動作するように時間を費やしたかもしれません。それは実際に行われた作業でしょう。 彼らの言葉を注意深く見てください、"数千時間の開発期間"には、これらの作業も含まれ得ます。
しかし今回問題となったのは、彼らの(非公開の)スクリプトの詳細や(著作権で保護された)ウェブページの内容ではありません。 ここでの問題は、一般的なアイデアについて、Amazonがこのアイデアに独占権を持つべきであったかということです。
貴方や私は、必要な時間を費やして、1-クリックショッピングを提供する独自のスクリプトを 書いたり、独自のウェブページを自由に書けるでしょうか? 本以外の物を売るとしたら、 自由にできるのでしょうか? それが疑問です。Amazonは、心得違いの米国政府の熱心な助力を受けて、 我々の自由を否定しようとしています。
Amazonが上述のような人を迷わせる声明を発するとすれば、それには重大な意味があります。 人々が彼らの行動をどう思うかを気にしているということです。とうぜん気にせねばなりません--彼らは 小売商ですから。人々に嫌悪されれば、利益に響きます。
人々は、ソフトウェア特許の問題は、Amazon一社の問題よりずっと大きいと指摘します。 他の企業も全く同じ行動をとったかもしれないし、Amazonをボイコットしても特許法を直ちに 変えることは出来ないだろうと言います。勿論、これらは全て真実です。しかし、これはボイコットに 反対する論拠とはなりません!!
もし我々がボイコットを強力かつ長く行えば、Amazonはやがて譲歩をするでしょう。 彼らがせずとも、べつの無法なソフトウェア特許を持つ企業は、誰かを訴えるときには代償を 払わねばならないだろうと考えるでしょう。そして考えを改めるかもしれません。
また、ボイコットは特許法の改正の助けになります--問題に注意が向けられ、それを変える要求が広がることで。 そしてボイコットには簡単に参加することができます。何も引きとめる ものはありません。もしあなたが賛同するなら、なぜAmazonをボイコットしないのですか?
この話が広がるのに役立つように、あなたの個人的なウェブページに、Amazonのボイコットに関して 書いてください。できるなら、あなたの所属する団体のページにも載せてください。 また、このページへのリンクを張ってください、新しい情報はここに掲載されます。
Please send FSF & GNU inquiries & questions to gnu@gnu.org. There are also other ways to contact the FSF.
Please send comments on these web pages to webmasters@gnu.org, send other questions to gnu@gnu.org.
Copyright (C) 1999 Free Software Foundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111, USA
Verbatim copying and distribution of this entire article is permitted in any medium, provided this notice is preserved.
Translated by ARAI Shunichi
Updated: 2 February 2000 prashant